おしゃれ着洗いって?洗濯・乾燥のあれこれ

おしゃれ着洗い、各種CM媒体や衣服購入の際によく耳にする言葉ですね。
でも、実際に洗濯表示を見てもよく分からなかったり、とりあえずおしゃれ着洗いと記載のある洗剤を使っとけばOK!みたいになっていませんか?また、折角おしゃれ着洗いしたのに、乾燥や干し方で失敗したり。恥ずかしながら私もやってしまうことがあります。
少しでも家事が出来る人になりたいですが、「洗濯表示見た方が良いよ」の一言を頂戴することも。
まだまだですね・・・。

このコラムを掲載する経緯としては以下理由となります。

 ・自社製品への対応から 

マスク(抗菌・抗ウイルスマスクHIRAX×GF8 artisan)を販売しており、特殊な生地を使用していることやデザイン・フォルムにこだわっているため、洗濯表示は勿論ですし、ご購入頂いた方からのお問い合わせもあり公式サイトに推奨したいお手入れ方法のページを追加する上で改めて調べたこと。

 ・過去の反省から 

 私自身に反省する失敗経験があること。


そこで今回は、そもそもおしゃれ着って何なん?というちょっとした疑問から、洗濯表示のおさらいなど、洗濯関連についてのあれこれをまとめてみました。

 ①おしゃれ着って何? 

身に着ける衣服って、数多くありますよね。服、下着、靴下、帽子、マフラー、マスクetc。これらを選ぶ基準は、機能性など色々あると思いますが、やはり「おしゃれ」かどうかという部分があると思います。
そう思うと、「おしゃれ着洗い」って、おしゃれを基準に選ぶ人にとっては、全て「おしゃれ着洗い」になってしまいます。

というわけで、おしゃれ着洗いにおけるおしゃれ着の定義について調べてみました。

結果 = どこからどこまでがおしゃれ着なのかという明確な定義はなく、デリケートな素材や特殊な縫製などが施されているもの全般を指す様です。
また、おしゃれ着洗いでもNGというものもあり、洗濯ってやっぱり難しい!

だからこそ専門の業者があるということを改めて気付かされます。

結論=それぞれ洗濯表示を確認する必要がある!ということになります。
でも、洗濯表示って、皆さん覚えていますか?ある程度は表示マークでイメージ出来るものの、似たようなマークもあって・・・。昔勉強したはずの地図記号に似たような感覚です。でも、その表示の見方さえ理解していれば、意外に分かりやすい内容になっています。

 

 ②洗濯表示について 

洗濯表示という名称ですが、洗濯=洗うことだけではなく、漂白・タンブル乾燥・自然乾燥・アイロン・ドライクリーニング・ウェットクリーニングも含んでいます。その7つの取り扱いに関する7種類のマークで構成され、更に分類された、計「41種類」!

これが洗濯表示で、それぞれ衣類の取り扱いについて指示する内容になっています。

ちなみに、2016年までは22種類でした。変更の理由はISO(国際標準化機構)の規格に沿う新たな日本産業規格(JIS)に対応するためです。

国際的な取引の増加や、洗濯そのものについても洗剤や洗濯・乾燥などの方法・技術も多様化したため、それらに対応するものに変更する必要があるということですね。

そもそもなぜこの様な指示があるかというと、やはり衣服にダメージを与え難い取り扱いをするためです。

私がまだ学生で一人暮らしをしていた際、バイト代で買ったお気に入りの服を洗濯でダメにした悲しい経験があります。あの時、しっかりと洗濯表示さえ見ていれば、という経験がありながら、未だに家内から一言頂戴することを反省しながらこのコラムを書いています。

そういったことから、改めて洗濯表示とその見方をまとめてみました。

  洗濯表示一覧表 

 

画像をクリックすると拡大します。

  洗濯表示の見方のコツ 

 ①洗濯の仕方 

このマークは洗濯桶のイメージです。

洗濯の仕方(洗い方)表示マークは14種類。

中の数字は、使用する液温の上限を表しており、30℃~95℃までの12種類。
60であれば、60℃以下の液温で洗えるという意味です。

 

マークの下に横棒がある場合、洗濯機での「弱さ」を表しています。

0~2本までの3種類。

1本=洗濯機で弱い処理、2本=洗濯機で非常に弱い処理、となります。

 ②漂白 

このマークは三角フラスコのイメージです。

3種類。漂白OKか、ダメか。真ん中の酸素系OK・塩素系NGだけ覚えておけば良いですね。

 ③乾燥 

四角形ですが、絶妙なイメージ・表現になります。

四角の中、○はタンブル乾燥、縦線はつり干し、横線は平干しを表しています。

タンブル乾燥は3種類。点の数で乾燥機の排気温度上限を指定しています。1つなら60℃、2つなら80℃。となります。

 

干し方は8種類。

線の縦横が干し方、線が2本なら濡れたまま、左に斜線があれば日陰。上のマークであれば、日陰のぬれつり干しになります。

 筆者はこの乾燥のマークについて、「上手いな」と正直感心しています!

 ●ポイント 

以前あった絞り方の表記はなくなっています。

そのかわり、斜線「ぬれ」については脱水・手絞りをしないこととなっております。

 ●タンブル乾燥とは? 

ご存知の方が多いとは思いますが、ドラム式の洗濯機やコインランドリーの様に、回転させながら温風をあて乾燥させる方法のことを言います。

 ④アイロン 

見たまま、アイロンのイメージです。

アイロンは4種類

点の数で上限温度を表してます。

1つ=110℃、2つ=150℃、3つ=200℃、となります。

  ④クリーニング  

 

 円で表現されてます。

 

ドライクリーニング5種類、ウェットクリーニング4種類の計9種類。

PFは有機溶剤の種類、Wはウェットを表現しています。

クリーニングに出す場合、これはもうプロに任せましょう!


 

以上が、洗濯表示とその見方となります。41種類全てを覚えなくても、マークの表現している内容をイメージし、見て分かれば大丈夫です。

個々で表示内容が違うため、どうしてもそこは皆さんで確認する必要があり、その作業は大変です。また、結果として「これ、家で洗えるの?」という判断も必要になります。

様々な要素が多様化してきたことで、それを使用する側も対応して行かなければならないということですね。

なので、ここも調べてみました、洗濯表示の読み取り・判断を簡単にする方法!

⇒ありました!流石です、現代文明!

ご存知の方が多いのかもしれませんが、洗濯表示に関する無料アプリが既に幾つかあります。

自分で選択するものや、洗濯表示をスマホなどの画面で読み取るとAiが自動判別するものもあります。家で洗える・洗えないの判断やワンポイントアドバイス、読み取った内容の保存などの各種機能があるものもあります。

アプリによってはiOS/Androidのどちらかしか対応していないものもあるのでダウンロード前に確認する必要があります。「洗濯表示 読み取り」などで検索すると直ぐに出てきます。

 

いつか洗濯表示をかざすと直ぐに読み取って判別してくれる機能が搭載された洗濯機も出てくるかもしれませんね!スマホなどをわざわざ使わなくても、洗濯機で判別だけでもしてくれれば、それだけでかなり便利な気がします。近年家庭におけるwifi環境の普及も進んでおり、有線でなくても問題はないのではないかと考えます。

メーカーの皆様、如何ですか? 

既に以前の洗濯機では対応出来なかった表示内容の洗い方が可能になった製品も発売されているので、アプリが既にあることを考えると近い将来有り得るかもしれませんね。

 その他あれこれ 

前項は洗濯表示・見方についてまとめましたが、ここでは(私の様な洗濯素人が)やってしまいがちなあるあるや、皆さんのお役に立ちそうな内容を記載してみます。

この項の内容は、データや検証に基づくものではなく、筆者の経験などによるものを中心に記載している部分も多いので、その点ご了承下さい!

 ■洗濯素人あるある 其の一 

洗濯慣れしている人には当たり前のことですが、洗剤って多くても少なくてもダメなんです。当たり前のことなのでしょうが、洗濯素人でやってしまいがちな失敗だと思います。

➡多い!

ついつい目安を見るのが面倒臭い~汚れがよく落ちそうだから~ドバドバッと!でも、洗剤を多く入れたからといって、汚れ落ち能力UPという訳ではないです。

反対に

①無駄に洗剤消費が早くなるだけ

②溶け残りやすすぎの問題

があり、お金とSDGsの観点からも購入費増加、廃棄量増加、電力消費増加、水資源使用増加など、よくないことだらけです。

他にも何かないか検索すると、私はまだ経験していない(と思いたい)ですが、

余分な洗剤が付着したままアイロンをかけると変色することもあるみたいです。

➡少ない!

これはイメージ通り、洗浄能力が落ちる・汚れの再付着リスクが考えられます。

 ■洗濯素人あるある 其の二 

 1回で終わらせたい!と、パンパンになるまで詰め込む。これ、洗濯機からするとパワハラですね。私も度々やってしまってます。「だって、買う時に大容量を選んだはずだし、頑張ったら入りますもん。」と思いながら。もちろん、「ちょっと汚れ落ち悪くなりそうだな」とは思います。なので、洗剤を大量投入する。オーバーワークの上に栄養ドリンク与えてもっと頑張れ!って、もはやブラック企業状態ですね。

これでは洗濯機や洗剤の能力は十分に発揮されません。ちゃんと目安を守る、スペックを把握することが重要です。それが、その洗濯機や洗剤のベストパフォーマンスを引き出す秘訣だと考えます!

 ■洗濯素人あるある 其の三 

裏返す、その一手間を見て見ぬふり。

これももう一般常識級ですが、皮脂などの汚れ落ち、洗濯時の生地の痛み防止、干した際の日焼けや色褪せ防止、縫い目の乾き易さなど、裏返しにするメリットは盛り沢山!畳む時に、ついつい「面倒臭っ!」って思ってしまっていますが、大切な衣服を長く着るために必要な一手間なんですね。

(もちろん表側の汚れがひどい時や、裏返しだと型崩れにつながり易いものなど、場合によります。)

 ■洗濯素人あるある 其の四 

これも怠惰の産物ですが、干し方について色々と過ちを犯しています。これもなかなか素人の私にとっては難関です。

表・裏、洗濯表示、ハンガーの種類など、干し方も合う・合わないがあります。誤った干し方で、肩が出たり型崩れしてしまったり。でも、ついついいつも通りのハンガーで同じ様に干してしまう事が多いです。

干し方のHOW TOだけでもかなりのボリュームになるので、ここでは詳しく掲載しませんが、調べてみるとかなり多くのHOW TOモノの内容がヒットします。改めて調べてみたいという方は是非検索してみて下さい。

また、かなり多くのお役立ちアイテムもあります。上手く活用すれば、思った以上に簡単且つ効率良く対応出来るかもしれません。私は早速平干し用のアイテムについて購入前向き検討中です。

 ■筆者の成功?経験談 

 ①タオルドライ 

洗濯表示の中には、濡れたままでのつり干しや平干し、しかも日陰でというものもあります。でも、ちょっとでも早く乾いて欲しいという場合があります。ただし、絞るとシワやヨレ、生地の痛みが心配ということもあります。その場合、私はタオルドライを行っています。

濡れたままの洗濯物をタオルで挟み、上から軽く叩く様にして余分な水分を取ります。あまり強く叩いたり、圧力をかけるとシワや折目、生地の痛みにつながるので、軽くポンポンと叩く様なイメージです。これだけでも思った以上に水分が取れます。サイズが大きいものはちょっと大変ですが。

陰干しや雨天の日は、必要に応じてエアコンやヒーター、扇風機・サーキュレーターなどを活用されている方も多いでしょう。

 ②布団乾燥機 

少し今回の内容とはズレるかもしれませんが、折角なので記載してみます。

これは多くの方が購入され、ご使用のアイテムかと思います。我が家でも購入して本当に良かったと実感したアイテムです。今は価格的にもそこまで高くないので、持っておいて損はないと考えます。洗濯可能な寝具でも、梅雨時期や冬はなかなか大変でしたが楽になりました。

なにより、アタッチメントで靴の乾燥が出来る!しかも私が使用しているものは2足分一度にいけます!運動靴がなかなか乾かない時など重宝します。日曜の夕方になってから、靴めっちゃ汚いやん!って事ありませんか?

それ以外にも、乾きにくいデニムのパンツを急ぎで乾かしたい時などにも活用しております。

もちろん、これらに関しても注意書きなどをしっかり確認して頂き、間違った使い方をしない様にしましょう。

 【余談】 

ハウスダスト絡みのアレルギー対策にも、と考える方もいらっしゃると思いますが、アレルギーについては、前職(動物医療関係)で皮膚関連について猛勉強させられた経験から、かなりの内容・量での記載となるため、割愛させてください。

 まとめ 

大切な思い出のもの、思い切って買ったもの、皆それぞれありますよね。きっとその衣服は皆さんを素敵に魅せたり、寒さから守ったりと相棒の様な存在かもしれません。でも、その多くは残念ながら傷つき痛んでいく消耗品の一面もあります。だからこそ、その相棒が求める取り扱いをすることで少しでも長く共に時間を過ごせる、あなたが出来る事の一つだと思います。